元は、馬の体内の様子を計測していた基礎医学の研究者が体内においた計測装置が錆びて使えなくなる為、Titanで作って体内に入れたところ、錆びずに永く使えることと、骨に埋めると外すのが大変になるくらいくっつくことを発見し、歯に応用できないかと考えました。

それが、スウェーデンのブロネマルク教授であり、それをノーベル賞を出している会社(ノーベルファルマ)を通してスウェーデンの国家事業としてブロネマルクインプラントを開発しました。
一方、アメリカでは、Titanを使ってブレードタイプを開発しましたが、失敗が多かった 為、ブロネマルクインプラントを真似してシリンダー状のインプラントに移行しました。 アメリカでは、1986年以前はFDA食品衛生局が認めているもののアメリカ歯周病学会はインプラントを認めていませんでした。
日本やその他各国もインプラントをやる事は出来ましたが、失敗が多く、結果は悲惨でした。1986年にアメリカ歯周病学会会長であったメイナードがそれまでの歯周病学会の反対を押し切ってインプラントを認める事にしました。
インプラントは、ガンと同じく5年経過を目標として歯周病の再発がないか、経過がどうかという事が注目されました。そこで1991年のバンクーバーでの歯周病学会に私は参加して、アメリカの先生方のコースを取り、話を聞く機会を得ました。又、パーティーでは、メイナードの隣の席で、お話をさせて頂きました。
彼は、5年前に「インプラントを認めてよかった。それまで歯周病の歯を残す為、色々と努力を重ねているにも係わらずだめにした歯も多く、患者の力で残っている歯も多い。そんな中で、新しい手段としてのインプラントにより積極的に治療計画が立てられるようになった事は素晴らしく、歯周病の治療にインプラントは欠かせなくなった。」と言っていました。又、 5年経過後のインプラントの症例報告は、審美的にも満足のいくものが大半で、また骨の移植や造骨では、サイナスリフト(副鼻腔の骨挙上手術)やチンボーングラフと、又様々な骨造成の方法を教えていただきました。それから 15年、今日に至るまで、たくさんの症例と向き合って頑張ってこれた事が経験となり、自分なりの判断でインプラントを長持ちさせる事が出来ている様に思います。 |